4号機(平成15年8月31日)

製 作 編


    
3号機               4号機
3号機を改修

今回は雨で操業を中止した3号機を改修して使うことにしました。
1段目は安定性が悪く高炉自体がグラグラしたので作り直すことにした。2段目は3号機の操業で侵食していたので補修して使った。
3段目はそのまま使い、4段目は作り直した。

 
    型枠            型から抜いたところ
製 作

1段目は安定性を重視するため形を正方形にした。ノロ出し口は予備を含めて2箇所設けた。



操 業 編


時 間 . 摘     要 ブロアの電圧 炉内温度
平成15年8月30日
午後      
2段目まで組上げたところ 3段目まで組上げたところ
 
上から見た炉内            乾燥中    
組上げ・乾燥

前回つなぎ目からガスが漏れたので内側からに粘土を8ミリぐらいの厚さで貼り付けた。
炉は薪や炭などを焚き乾燥した。
乾燥時
20〜30V
平成15年8月31日
7時7分 火入れ

ガスが漏れないか心配。
下の煙はノロ出し口から出たもの。
30V
8時25分   1回目原料投入

原料挿入量
餅鉄 木炭 石灰
500g 500g 50g
同量を11回投入

餅鉄は2〜5ミリのものを使用。
30V 1064℃
8時35分   2回目原料投入 35V 1106℃
8時47分 3回目原料投入 35V 1130℃
8時54分 4回目原料投入

原料を挿入するT研究員
35V 1136℃
9時00分 1回目ノロ出し

35V 1104℃
9時02分 5回目原料投入

今回、ガス漏れはないようです。
35V 1104℃
9時12分 6回目原料投入

羽口から見た炉内。
よく見えないけど煮えたカレーのようにグツグツという感じです。
35V 1100℃
9時17分 回目ノロ出し

ノロの出具合が今ひとつです。
35V
9時20分 7回目原料投入

原料を挿入するR助手
力はいってます。
35V 1070℃
9時29分 8回目原料投入 35V 1090℃
9時41分 3回目ノロ出し

ほとんどノロは出なかった。
35V
9時46分 9回目原料投入

今回取り付けてみた予備のノロ出し口の効果は余り無いようでした。
35V 993℃
9時48分 10回目原料投入
35V 1000℃
9時52分 11回目原料投入 40V 1070℃
10時09分 4回目ノロ出し 35V 1100℃
11時00分   操業終了

炉内圧力を高めるため蓋をしました。
16時12分  
  
     
解体

右上:3段目をはずし残った炭を除いたらケラが出来ていました。

左中央:ケラが張り付いていてなかなか取れなかった。

右中央:取り出したケラ。今回もきれいにまとまっていて1.6Kgありました。

左下:中央の穴は羽口の跡です。

右下:操業が終わったら落ちていました。色・形からしてケラではなく銑鉄に近いのではと思っています。

※炉内温度とはセンサーのある炉壁部の温度で炉の中心温度ではありません。


ま と め

雨で中止した3号機のリベンジの意味も込めての4号機でしたが5.5Kgの餅鉄から1.6Kgの鉄を作ることが出来ました。餅鉄の挿入量が5キロを越えた頃ノロが出なくなりましたがそれがこの炉の許容量だということがわかりました。

その後ケラはT研究員の手によってこんな形にすることが出来ました。
               

再三、懲りずに手伝っていただいたT研究員に感謝いたします。