3号機(平成15年7月21日)

製 作 編


      
     大橋高炉           3号機透過図
製作の経緯

3号機を製作した動機は1・2号機と違って自分の思い通りの形の炉を作ってみたいという思いがありキャスタブル(不定形耐火物)を使って炉を作りました。
その形は我が国初の洋式高炉の大橋高炉のような大砲型にしました。
3号機は小型炉なので高炉と同じ形にして効率が云々といっても仕方ありませんがこの形にしました
 
1段目                2段目

    
3段目                 
製 作

型を作るのに試行錯誤しましたが外枠はペール缶で内枠は上下には板を丸く切ったもの。それを長いボルトで止め周囲にダンボールを巻いた。キャスタブルが接する面には離れやすくするため梱包用のPPテープを巻いた。
C G

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文章で説明するより解りやすいです。



操 業 編


時 間 . 摘     要 ブロアの電圧 炉内温度 炉頂部火色
平成15年7月21日
午後   組上げ・乾燥

2段目の内壁に粘土を8ミリぐらいの厚さで貼り付け耐火煉瓦の上に組上げた。炉は薪や炭などで乾燥した。
20〜30V
平成15年7月21日
8時8分

 
火入れ

操業を始めたら2段目と3段目の間からガスが漏れた。N先生がガスケットを持ってきてくれて巻いたらガス漏れは収まった。すき間の粘土の張り方がまずかった
20V
9時44分   1回目原料投入

原料挿入量
餅鉄 木炭 石灰
500g 500g 50g
同量を4回投入

餅鉄は2〜5ミリぐらいのものと粉鉱を混ぜて使用。
40V 1097℃ 橙色
9時58分 2回目原料投入 35V 1088℃ 青みがかった橙色
10時9分 3回目原料投入

あ〜雨が降ってきた。
35V 1063℃ 青みがかった橙色
10時26分  
               羽口からみた炉内
4回目原料投入

原料10回投入の予定が雨のため4回目で中止。
35V 996℃ 青みがかった橙色
10時36分 ノロ出し
11時00分   操業終了
16時12分  
解体



ま と め

自分の思い通りの形の炉を作ってみたいと思いキャスタブルの炉を作ったわけですが、まさか雨で操業を中止するとは思いませんでした。しかし、2kgの餅鉄から800gのまとまったケラを作ることが出来ました。

ご協力を賜りましたT研究員とN先生に感謝いたします。